「にしん漬け」を作るということ
我が家の冬の食卓には絶対欠かせない「にしん漬け」。
毎年、じいじ(父)司令塔のもと、子どもたちと一緒に3世代で漬けています。

今年で長男は5年目、次男は2年目。
二人とも、2歳から参戦しています。


我が家の「にしん漬け」は、大根、キャベツ、身欠きにしん、人参、生姜、麹に塩、昆布と至ってシンプル。

今年初めて「こうじほぐし」を担当した次男は、「いいにおいがする~」と熱心にほぐしてくれました。

今年初めて人参の千切りを担当した長男は、かなり苦戦…(笑)
でも、太めの人参も味わいです。
今年は次男が生姜の千切りをボールごとひっくり返しましたし、作業の後は床が塩と麹まみれで、子どもが加わるとお掃除も大変。
大人だけで作った方が早いし、綺麗に終わります。
でも、小さい頃からそこに子ども達を参戦させるのには訳があります。
ひとつは、「おじいちゃんとの食の思い出を作ってほしい」ということ。
美味しいものを食べたり、お料理を作るのはあくまで日常。
そうではなく、「漬物を漬ける」という年に一度の非日常的な行為が、きっとおじいちゃんとの食の思い出として彼らの心に刻まれ、それが特別なものになるだろうと思うのです。
もうひとつは、「北海道の郷土料理を作れる人になってほしい」ということ。
大根を干す家が少なくなり、マンション住まいの核家族が増え続けてはいますが、やっぱり「にしん漬け」は後世に残したい郷土料理。
実際のことろ、彼らが将来作るかどうかはわかりませんが、「作れるベースがある」ということが大事だと思うのです。
大人になって「オレ、にしん漬け作れるよ」って言えたら、結構カッコいいと思うんですよね(笑)
いずれも母の勝手な思いですし、そんな思いを彼らが知るよしもありません。
それよりも何よりも、まずは「美味しくできること」が大切!

今年はどんな出来になるのか、今からとても楽しみです♪♪♪