茂木健一郎さん
先日、HTBで開催された「SAPPORO YARDフォーラム」で司会を担当しました。
そのフォーラムでの脳科学者 茂木健一郎さんの講演はとても刺激的でした。
冒頭から、道民の脳は変わった特徴があるとのこと。
どうやら自分たちを客観的に見る「メタ認知」という力が低いらしく、それはイコール「自分たちがグローバルスタンダードだと思っている」ということのようです。
そういった意味で、北海道はアメリカに似ているのだとか。
例えば、炊事遠足。道外では?の行事です。
お葬式で香典の中身をその場で確認し領収書を書いたり、結婚式が会費制でお財布から裸でお金を支払うなど、道外の人には考えられない行為。
実はどさんこにしか理解できない「北海道ルール」というのがありますよね。
私も「おにぎりあたためますか」で何度となく北海道弁にまつわるトークをしましたが、「よしかかる」は標準語だと思っていたし、「だからさ」は札幌でも通じるものだと思っていました(笑)
「書かさらない」も「押ささった」も「食べらさる」「飲まさる」も、パソコンでは一発で変換できないことにイラッとするほど、便利過ぎる言葉だと思っています。
あ、「うるかす」も生きていく上で必要な言葉です。
だから、茂木さんのお話を聞いて、なるほど納得。
更に、いつまでも若くいるためには、ドーパミンを出すことが大事なのだとか。
ドーパミンが出る条件は、「不安を抱えながらも新しいことにチャレンジし、それを達成すること」と言います。
この「不安を抱えながら」という部分でとても大切になってくるのが「安全基地」。
不安を共に考えたり、解消したりできる存在である「安全基地」が必要になってくるようです。
特に子どもたちには親や先生、地域の人など自分を受けて入れてくれる安全基地が大切なんだなぁと改めて思いました。
そのベースがあってこそ、新しいことに挑戦できるものなんだと。
ちなみに、ドーパミンが出ていると時間が長く感じられるそうで、「最近毎日が早く過ぎていく」という人はドーパミンが出ていない証拠だと思ってもいいらしいですよ。
フリーランスという新しい世界に挑戦し始めた私には、この上なく前向きになれる講演でした。ドーパミンを沢山出して、100歳まで生きなくちゃ(笑)